文系の視点と専門知識を活かして、社会に貢献できる人材に。

日出 恵輔さん 立教大学社会学部メディア社会学科卒

2023/04/25

在学生

文系出身者でも安心して人工知能に入門できる環境。

私が立教大学の社会学部メディア社会学科に入学したのが2018年。人工知能科学研究科が開設することをその年に聞いていて、当時から興味がありました。社会学部でもSNSのビッグデータ分析を行うなど、文系でしたがプログラミングに触れる機会があったことから、より専門的に学びたいと思い進学を決意。進学後も、本研究科には「数理科学概論」を初めとする数学やプログラミングの入門授業が用意されているので、文系の人でも安心して学ぶことができます。本研究科の大きな特長として、学生の半数が社会人であることが挙げられます。それぞれの学生のバックグラウンドが様々なので、演習の授業や研究室でディスカッションをする際に、社会人学生の多様な知識に触れることができ、刺激になります。また、本研究科の在学生の約6割は理系学部出身ですが、文系としての考え方やアプローチの仕方は議論を深める上で重宝されるので、文系であることは自分の個性として役立てることができています。

地方大学への進学を促すため、意思決定のモデル化と施策の提示を目指す。

私は「大学進学者の都市圏集中」をテーマに研究しています。学部在学中に教員免許を取得していたこともあり、これからどうすれば地方の大学は生き残っていけるのかに興味がありました。現在は、「受験生がどういう意思決定をするのか」をエージェント・ベース・モデリングという手法を用いてモデル化し、大学進学行動をシミュレーションすることにチャレンジしています。例えば3つ大学に合格したときにどの大学を進学先に選ぶかについて、偏差値の高さという観点以外にも奨学金の有無などが選択に影響を与えると考え、それらの要素を入れて大学進学行動をシミュレーションすることで、これからの地方大学に求められる施策を考察しています。今後も研究を進め、初夏に学会発表を行う予定です。自分の武器は文系の視点だと考えています。将来はそれを生かして、AI・データサイエンスの専門知識をもたない人々とAIエンジニアを繋ぐ「通訳」として社会に貢献したいと考えています。
※インタビューの内容は取材時点のものです。

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