元外交官としての視野を持ちながら人工知能の可能性を再び広げたい。

原田 武夫さん 株式会社原田武夫国際戦略情報研究所 代表取締役CEO/元外交官

2022/05/05

在学生

元外交官としての視野を持ちながら人工知能の可能性を再び広げたい。

キャリアの外交官として勤めた後、2007年から独立系シンクタンクを経営しています。今や国民全員が資産形成をしなければならない中、そこで必要な未来シナリオをどう構築していくかについて研究と普及を行っています。未来シナリオの作り方の一つが人工知能を活用する方法であり、私自身も経営者としてまずは人工知能について学ぶことで、最終的には独立系シンクタンクのプロダクトとして社会実装を目指したいという思いがあり、入学を決めました。文系を卒業している私にとって人工知能は相当な理系知識を必要とする技術だと思っており、果たしてついていけるのかと大変危惧していましたが、人工知能は既にその原理を掴めば利用できるフェーズに入っていることを学びました。また先生方は社会問題を解くために一人でも多くの人材を育てあげていくということに注力して指導されており、頑張って時間を捻出して学んでいます。

言語が重要とされる外交の世界で人工知能の可能性を見出したい。

外交官として勤めていた経歴もあり、言語や言葉に非常に関心があります。人間はそもそも言葉で自分を表現する存在であり、人工知能上の一つの大きな分野である「自然言語処理」をいかに活用していくかが一つの大きな課題だと思っています。外交の世界は人と人との繋がりが全てですのでAI化がなかなか進みません。そんな中で今後は自然言語処理の力を使い、相手国のステートメントを丹念に自然言語処理することによってトレンドや動向を読み取れるような人工知能を開発して、官民を問わず言語を用いた外交の中で新たな見地を見出したいと思っています。人工知能科学は『開かれた学問』だと感じています。意欲的に学びつつ、人工知能の社会実装を進めていきたいと思います。
※インタビューの内容は取材時点のものです。

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