コミュニケーションと専門知識を活かし、理系と文系の架け橋に。

長谷川 凌太郞さん トヨタ自動車株式会社勤務

2023/04/26

修了生

文系出身者でも意欲さえ安心して学べる環境。

私はもともと立教大学の異文化コミュニケーション学部卒業でしたが、人工知能科学研究科へ進学しました。数学やプログラミングを学ぶ授業を通じて、文系学部出身の私でも約半年間で人工知能の研究をスタートできるレベルにまで到達できたのは本研究科ならではだと思います。また、本研究科の特長として、入学時に「人工知能のこれが学びたい」という明確な目標がなくても、様々なプロジェクトが動いていますので、入学してからやりたいことを見つけられますし、自分でプロジェクトを立ち上げることもできます。そうした懐の深さや裾野の広さも文系学部出身の学生には魅力があると思います。私自身は入学前から深層学習に特化して研究することを決めていました。学部時代に、文化同士を比較することで独自の文化を明らかにしていくことを学んでいましたので、人工知能が学習した知識やモデルの比較を行うことで、深層学習がどういう知識を学ぶのかという研究に着目することができました。学んだことをもとに実装して、さらに出てきた疑問を解決し、磨き上げていく。少しずつ新しい分野に溶け込み、深めていく感覚はすごく新鮮でしたね。

人工知能の知識と技術を活かし、新たなチャレンジへ。

私は現在、トヨタ自動車株式会社で、ある車載器製品開発の機能開発と機能実装に関する仕事をしています。そこでは開発部と企画部の橋渡しをする仕事で、プランナーとしての力と、エンジニアとしての力の両方が求められる仕事です。もともと文系だった私が、技術職として働くことになったことに自分でも驚いていますが、そのチャンスを掴めたのは研究科での2年間のおかげだと思います。また、北米を初めとする海外事業の担当もしているので、学生時代に身につけた語学を活かすことができています。プログラミング技術に加え、本研究科では「専門知識を理解するための土台」を作ってもらいました。今後は、機械学習を使った事故の予測モデルに取り組み、例えば受傷率によって連絡先を自動的に最適化するシステムの実装などにもチャレンジしていきたいです。未知なるものに挑戦していく。新しい挑戦に取り組み続けることができた研究科での日々は私にとって大切な時間でした。
※インタビューの内容は取材時点のものです。

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